税のコラム
2015年05月20日

相続税の増税と対処法

2015年の1月から相続税の税制が大きく変更されます。変更の内容を簡単に言えば、これまでの相続税が大増税されるということです。

この増税、実は団塊の世代の相続を狙ったものではないかと言われていて、この世代の人は、家や土地など高額な財産を所有している割合が高いそうです。また、団塊の世代は退職金や年金に恵まれている時代で生活をしてきているので、現金に換算して1億円以上のお金を貯金している割合が、すべての年齢層と比較して大きいそうです。団塊の世代は、家を承継する際に、多額の資産を子供に分与するのではないか、という考えから、国は財政の安定のために相続税の増税を考え始めたのです。

相続税の変更によって、これまで以上に相続税を課される人が多くなりますし、課される税金が高くなるのも確実ですから、自衛策として何らかの節税対策を行わなければならないでしょう。

増税の一方で、教育資金や住宅取得資金などの贈与に優遇措置が設けられていますから、これらを上手に活用することも必要です。

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