2012年09月20日

税金の教育について

 中学生の「税に関する作文」を、いくつか読ませていただく機会がありました。彼らにとっての身近な税金は、やはり消費税になるようで、「消費税の分だけでも、少ないお小遣いからやりくりするのは大変だ。」といったことが結構書かれていました。これで税率が8%、10%となったら、中学生も大変でしょうね。

 

 日本の租税教育のあり方について疑問ももちました。中学3年生になっても、日本の税金の仕組みをほとんど学校で教わっておらず、「今回の作文を書くことになって、初めて税金のことを調べてみた。」という子供達ばかりでした。これは私が子供の頃から、全く変わっていないようです。税金は国家の根幹を支える仕組みなのに、これを義務教育で教えないのはどうかと思います。国民があまり税金に詳しくなっては、政治家や役人がやりにくくなるからではないかと、邪推したくなってしまいます。税理士会でもボランティアで租税教育を行っていますが、国の責任で国民が税金を知る機会を作るべきだと思います。

 

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